
マッドハニーの"高濃度"についての誤解
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近年、マッドハニーが日本でも注目を集めるようになり、さまざまな販売業者が取り扱うようになっています。その中でしばしば目にするのが「高濃度マッドハニー」「特別濃縮」「通常よりも強力」といったキャッチフレーズです。しかし、実際には マッドハニーには濃度の違いはなく、また蜂蜜の成分は熱すると成分が死滅してしまいますので、「高濃度マッドハニー」といったものは、あくまで販売業者の売り文句にすぎません。
マッドハニーは、ネパールやトルコなどの高山地帯に生息する ヒマラヤオオミツバチ(Apis laboriosa) によって作られます。このハチミツには ツツジ科の植物に含まれるグラヤノトキシン(Grayanotoxin) という成分が微量に含まれていますが、その含有量は 産地や採取時期によって若干の差があるものの、本質的に濃度が大きく異なることはありません。
自然環境に依存するため、特定の採取時期や地域によって若干の濃度の違いは生じますが、人為的に「高濃度」を作り出すことはできません。また、グラヤノトキシン自体は自然界に存在する成分であり、例えば科学的な物質や添加物を混入する等の操作を行わない限り、大きな濃度の違いは発生しないのです。
一部の販売業者が「高濃度マッドハニー」と謳う理由は、単純に商品を魅力的に見せるためのマーケティング です。
例えば、
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「通常のマッドハニーよりも強力」
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「特別な採取方法で作られた高濃度タイプ」
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「限定生産の超濃厚マッドハニー」
といった表現が使われることがありますが、科学的な根拠はなく、自然の摂理を考えても不可能 であることがわかります。